The Okura Tokyo Cultural Fund 第7回助成活動決定「珠洲・薪窯復興支援プロジェクト」
「The Okura Tokyo Cultural Fund」は、世界に誇る日本の国際ホテルを目指し、創業以来さまざまなメセナ活動を行う株式会社ホテルオークラ東京が開業55周年を契機として2017年3月に設立したファンドです。
このたび第7回の選考を行い、一般社団法人 ザ・クリエイション・オブ・ジャパンが実施する「珠洲・薪窯復興支援プロジェクト」への助成を決定しました。
なお、9月の選考から間もなく、本プレスリリース配信を直前に、「令和6年9月20日~23日までの間の豪雨による災害」により、能登半島は再び甚大な被害をうけ、支援を予定していた薪窯の被害が拡大する事態となりました。当初予定していた活動の実施が困難となり、計画変更を行い実施します。
当ファンドは、公益社団法人企業メセナ協議会(東京都港区芝5-3-2、理事長:夏坂真澄)の「社会創造アーツファンド」(通称:Arts Fund)」の仕組みを活用し、当協議会がコーディネート、運営を行っています。
■活動名: 珠洲・薪窯復興支援プロジェクト
■実施団体名:一般社団法人 ザ・クリエイション・オブ・ジャパン
■実施時期: 2024年1月~2026年3月 ※準備期間含む
■実施場所: 石川県珠洲市およびオンライン
■活動内容:
薪を燃料に、土と煉瓦でつくられた窯を使用する炭化焼成が魅力の珠洲焼と、制作難度の高い 茶道で使われる菊炭などの製炭。それらに欠かせない薪窯は能登半島を襲った2022年6月(震度6弱)、2023年5月(震度6強)により半壊・全壊となった。その修復をしていたところに2024 年 1 月 1 日(震度 6 強)「令和6年能登半島地震」が発生し、致命的な打撃を受けた。今回の活動では薪窯の修復と、その後の薪窯のものづくりの流通を応援できる工芸のつなぎ手のプロ(ギャラリスト、美術商、流通関係者、工芸プロデューサーなど)や使い手のプロ(茶道家など)をつなぐネットワークを形成し、作家や窯元の自立支援に寄り添い、珠洲の薪窯によるものづくりの復興をめざす。薪窯の修復とともに「つなぎ手のプロ」向けに薪窯復興までのレポートによる情報発信や薪窯応援メーリングリストを立ち上げ、復興状況のオンライン報告会開催と薪窯応援ブランディングプランを話し合う場を創出する。
The Okura Tokyo Cultural Fundについて
ホテルオークラ東京は創業以来、創業者・大倉喜七郎のホテルは人が集い、芸術・文化が交流する場であるという理念を継承し、ホテル事業の特性である公共性を活かしたメセナ活動に取り組んでいます。2017年、ホテル開業55周年の節目にあたり、メセナのさらなる飛躍を目指し、当ファンドを設立。「音楽」「美術」「国際交流」の活動を対象に、同社が主体となって行うメセナ活動への寄付や収益金により助成を行っています。
■支援対象: 収益金を拠出するチャリティーイベントの趣旨に鑑み、それぞれの内容に沿うような芸術文化活動を支援対象とする。
(1)「国際交流」「美術」「音楽」にかかわる団体が行う活動で、次世代育成や伝統文化、地域文化振興(災害復興支援に寄与する活動を含む)に寄与するもの
(2)その他、当ファンドの助成にふさわしいと認められる芸術・文化活動
■活動選考: 助成対象となる活動は、計画する個人・団体等から企業メセナ協議会が運営する「社会創造アーツファンド(通称:Arts Fund)」へ申請された活動、および助成対象にふさわしいとして企業メセナ協議会が情報収集・調査を行った活動の中から選考いたします。当ファンドの選考委員会にて、芸術文化の専門家等により構成される「Arts Fund」選考委員によって助成対象となる活動および活動に見合った助成金額を決定いたします。
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「社会創造アーツファンド」(通称:Arts Fund)とは
芸術文化に対する社会的投資や寄付の促進を図るため、寄付者の目的をかたちにし、実現するファンドとして2014年より当協議会が運営しています。地域独自の文化の魅力の発信や国際的な文化交流をはかる機会を創出するなど、日本各地の多彩な文化活動を支援することで、芸術文化による心豊かなより良い社会づくりを推進します。
「社会創造アーツファンド」の詳細はこちらから