Creative Partnerships Australiaとは

ざっくりとした説明ですが、
Creative Partnerships Australiaは、文化・クリエイティブの分野におけるビジネスパートナシップ、
社会投資とフィランソロピーのための支援中枢機関として設立されました。
オーストラリア政府が支援しており、主にクリエイティブ産業への投資に関して調査、そして、
アーティスト、ビジネス、民間支援者、地域コミュニティの間でオーストラリアのクリエイティブ産業を
持続可能にさせるためのパートナーシップ促進活動を行っている機関です。

公式ホームページ：　https://www.creativepartnershipsaustralia.org.au/

そのCreative Partnership Australia からのメルマガ情報をお伝えします。

まずは、当機関のCEOであるFiona Menzies氏のお話から・・・・

今のMinister for the Arts（芸術大臣）であるGeorge Brandis氏が優先事項として、「民間セクターからのアートへの資金援助、その他サポートを増やすこと」が挙げられているそうです。

先日のミュージアムサミットでは、オーストラリアは国民のアイデンティティ形成を目的に、国家主導で文化振興を行っている、という内容を勉強させて頂きましたが、実際、オーストラリア政府は、毎年AU$7億（約90億円強）を芸術・文化に投資。
更には民間セクターからのサポートも、芸術への全投資資金の10％を占めるほど、芸術・文化振興において不可欠な補完要素となっているそうです。

オーストラリアの「国民による国民のための文化」が民間の力によってどのように発展していくのか、今後が楽しみですね。

そして・・・このような背景からCreative Partnershipsが始めた新しいプログラムがこちら。

1　Philanthropy Mentoring Program
→　Creative Partnershipsがthe Australia Council for the Artsと連動し、それぞれAU$10万を出資。
10のフィランソロピー・プログラムを、オーストラリアのフィランソロピー発展のキーパーソンとなり得るマネージャーや役員に参加してもらい、フィランソロピーを通して収益増加させるスキル習得・向上させることを目的としている。

2　Generate Design
→　グラフィック・デザイン産業の成長・革新を目的としたビジネス戦略及び指導プログラム。
Creative Industries Innovation Centre (CIIC)の最新リサーチによると、オーストラリアのクリエイティブ産業は、AU$330億（約3兆円）の市場価値を有しており、今後はグラフィックデザインをオーストラリアのクリエイティブ産業の主要分野として、長期的発展のための投資を図るそうです。

Creative Partnerships Australia Awards

Creative Partnershipsもアワードを行っています！

が、今回はアンケート調査の結果について。
2013年の当アワード受賞者と受賞候補者にアンケートを取ったところ・・・

●　受賞者の90％、受賞候補者の76％が、アワードの受賞内容が各産業での”best-practice”の基準となった、と回答。
●　しかし、このアンケートで各産業でどのようにアートとビジネスの関係を作れば受賞できるか、効果を最大限に出せるかという戦略的な理解が先に浸透していることも分かった。

※ “best-practice”とは、「ある結果を得るのに最も効率のよい技法、手法、プロセス、活動などのこと」をさす用語。

この対策として、Creative Partnershipでは、”best-practice”のパートナシップに成功した関係者・事例等を交えて、
当事者での限られた範囲だけでなく、より広いセクターで利益が得られるパートナーシップ形成を目標にした、
育成・促進重視の知識共有プログラムを企画しているそうです。

今後 Creative Partnershipがどういうプログラムを作るのか、私たちも注目していきます！