「GBFundフォーラム~東日本大震災 芸術・文化による復興の行方~」
企業メセナ協議会では、2011年3月24日に立ち上げたGBFund(東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド)」を通して、寄付者の皆様とともに239件の活動を応援してきました。なかでも、被災した郷土芸能や祭りの再興支援枠 「百祭復興プロジェクト」では、被災地における地域コミュニティーの復興と再生への持続的エネルギーにつながることを願い、東北の祭りや伝統芸能を支援し ています。
その4年間の活動を、大船渡の現場の声とともに振り返る「GBFundフォーラム~東日本大震災 芸術・文化による復興の行方~」を、2015年10月17日、開催しました。舞台となったのは、岩手県・大船渡市の盛町、酒蔵を活用したNo.3Gallery。
GBFundの助成団体より代表者の方々をゲストに招き、GBFundがどのような役割を果たし、これからどのような方向性をとるべきか、お話をうかがいました。
「GBFundフォーラム~東日本大震災 芸術・文化による復興の行方~」の様子
三陸国際交流協会の甘竹勝郎理事長をはじめ、大船渡市郷土芸能協会の古水力副会長、「三陸国際芸術祭」のプロデューサーをつとめるNPO法人ジャパン・コン テンポラリーダンス・ネットワークの佐東範一代表などが参加し、企業メセナ協議会の加藤種男専務理事の進行のもと、意見を交わしました。同日開催の「大船 渡 復興東北三大まつり」の準備の合間を縫って、様子を見に来てくださる地域の方々もいらっしゃいました。
話し合いの中では、GBFundからの支援が、祭や郷土芸能の復活に向けて市民の心を奮い立たせることができた、というお話があった一方で、今後の郷土芸能の後継者育成に向けた支援の必要性や、東北へ人が来る機会を増やしてほしい、といった声も聞かれました。
フォーラム終了後は、GBFundの助成事業のひとつ「大船渡 復興東北三大まつり」の視察も行いました。東北を代表する郷土芸能を一挙に見ることができ、その多彩さを改めて発見する貴重な機会となりました。
今回のフォーラムの様子は、10月18日(日)の岩手日報にも掲載されています!
【「大船渡 復興東北三大まつり」より】
花笠踊り(山形市)
門中組虎舞(大船渡市)
加藤専務理事と三陸国際交流協会の甘竹勝郎理事長