メセナアワード

メセナアワード2005

[メセナ大賞部門]メセナ大賞

株式会社三越

日本橋三越本店を中心とした芸術・文化事業の展開

活動内容

1904年、日本初の「デパートメント」として誕生した三越は、同年、尾形光琳の展覧会を開催。以来、商品だけでなく娯楽や文化、新たなライフスタイルを提案する近代百貨店のモデルを築いてきた。
1927年、関東大震災による修築工事にあわせて本店6階に三越ホールを開設。その後、大戦を経て「三越劇場」と改称。戦災で歌舞伎座はじめ多くの劇場が焼失したなかで「三越歌舞伎」を上演し、これまで若手役者の登竜門として44回の公演を重ねている。
ほかにも50年以上続いている定例の催しでは、古典芸能の重鎮が登場する「三越名人会」が609回、「三越落語会」が527回、「三越邦楽会」が115回を数える。また俳優座、民芸による演劇やファミリーミュージカルなど、幅広い客層に向けた演目も行っている。
一方で文化展は、本店7階の催事場をギャラリーにして、さまざまな内容で展開してきた。公立美術館に巡回する企画から小規模なものまで年間約50本もの展覧会が開催され、総来店者数の約1割の集客を誇っている。中でも、1914年から続いている春の「院展」と、毎年秋に開催する「日本伝統工芸展」は定番企画である。
2004年、設立100年を迎えた三越が長年にわたり取り組んできた活動の意義は大きく、メセナの先駆けとしてこのたびの受賞となった。

1927年開設の三越劇場

1927年開設の三越劇場

第52回日本伝統工芸展

第52回日本伝統工芸展

評価ポイント

メセナの先駆けとして、「文化」を百貨店のアイデンティティに据えて活動を継続してきた
美術館や劇場のない自害に、広く芸術文化を普及する役割を担った。

企業プロフィール

本社所在地:東京都中央区
設立年:1904年
資本金:374億406万円
従業員数:7,904人
業種:小売業
URL: https://www.imhds.co.jp/ja/index.html
(2005年2月現在)

受賞スピーチ

株式会社三越 代表取締役会長 中村胤夫 様

商品だけでない、新たなライフスタイルの提案を百貨店から

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[メセナ大賞部門]アートスタイル経営賞

株式会社板室観光ホテル大黒屋

自然と現代アートを融合させた斬新な旅館経営

活動内容

古くから「下野の薬湯」と称される板室温泉郷で450年以上の営みを続ける大黒屋は、ここ十数年「アートのある風景」を理念に掲げて、現代アートから発想する旅館経営に取り組んでいる。
現社長の室井俊二氏が家業を継いだのは1986年。老舗旅館に新たな息吹をもたらそうと、逗留客向けの保養マンションの建設と本館の改修を、村井正誠、菅木志雄、渡辺豊重ら現代美術作家とともに構想していった。本館正面の庭と屋根は菅が手掛け、裏庭には渡辺のユーモラスな彫刻作品、中庭には杉浦康益の陶の作品が立ち並ぶ。ロビーや客室には村井の版画や水彩作品が配され、季節ごとに展示替えをして宿泊客の目を楽しませている。
また、マンション併設のギャラリー大黒屋や器のギャラリーでは、若手作家を中心に個展を開催。本館サロンでは、毎月26日に「音を楽しむ会」と題したミニコンサートを開き、「金継ぎの会」や「黄土染めの会」といった創作体験ができる企画も定期的に行っている。
室井社長は旅館経営を、自らのセンスを提示することだと考える。独創性や革新性、知的好奇心を喚起する力、アートの発想に学ぶことは多いという。

板室観光ホテル大黒屋

菅 木志雄「天の点景」1991年

菅 木志雄「天の点景」1991年

評価ポイント

古い温泉旅館が現代アートの発想を経営センスに取り入れて顧客を集めている。
大黒屋の存在が、地域の魅力を高めることにつながるのではないかという展望がある。

企業プロフィール

本社所在地:栃木県那須塩原市
創業年:1952年
資本金:2,000万円
従業員数:50人
業種:サービス業
URL:http://www.itamuro-daikokuya.com/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]児童文化賞

株式会社イトーヨーカ堂

子ども図書館の運営と「小さな童話」大賞の実施

活動内容

イトーヨーカ堂が店舗の一角に子ども図書館を設けたのは1978年、静岡の沼津店が最初である。書架に並ぶのは、絵本や童話の類から科学や郷土史など、幼児から中学生までを対象に選ばれた本が約8,000冊。利用者登録すれば誰でも閲覧・貸出しができる。スタッフとして専任の司書が勤務しており、読み聞かせの会や工作会なども随時開催。そのほか、幼稚園や学級文庫に本や人形劇セットを無料で貸出すなど、地域に根付く活動を継続している。
沼津店に続き、安城店や秋田店など全国11店舗で開設。いまや全館の登録者数37万人、本の貸出し累計914万冊にもなる。
一方の「小さな童話」大賞は1983年、毎日新聞社との共催によりスタート、2004年で22回を数える童話コンクールである。
昨年の応募数は約5,400編、その中から大賞はじめ12編を選出。大賞作品については毎日新聞に全文掲載されるほか、入賞作品とともに冊子としてまとめられる。また作品募集期間中には、4名の選者(落合恵子、角野栄子、山本容子、俵万智)による「童話サロン」が各地で開催され、童話創作に挑む多くの人を励ましている。

堺子ども図書館

堺子ども図書館

「小さな童話」大賞 表彰式

「小さな童話」大賞 表彰式

評価ポイント

専任の司書を置き、図書貸出しや読み聞かせなど地域に根ざした活動を継続している。
童話サロンや作家の輩出につながるなど、コンクールとしての成果を上げている。

企業プロフィール

本社所在地:東京都千代田区
設立年:1958年
資本金:479億円
従業員数:48,208人
業種:小売業
URL:https://www.itoyokado.co.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]服飾文化賞

財団法人京都服飾文化研究財団

「COLORS ファッションと色彩: VIKTOR&ROLF&KCI」展の開催

活動内容

京都服飾文化研究財団(KCI)は、17世紀以降の西欧衣装および関連資料・文献を体系的に収集し研究、公開する機関として、1978年、ワコールの出捐により設立された。現在、服・アクセサリー類11,196点、文献資料13,845点を有する。この世界的に見ても希少価値の高いコレクションの公開と研究成果の発表の場として、数年に一度、大規模な展覧会を企画している。
2004年、京都国立近代美術館と森美術館で開催された本展は、ファッションにおける色彩に焦点をあて、作品収集と研究に5年の歳月をかけて開催に至ったものである。ゲストキュレーターにオランダの2人組デザイナー、ヴィクター&ロルフを迎え、彼らのコレクション・ショーの映像と作品、KCIの所蔵品から選んだ衣服を中心に計87点を展示。衣服と色彩の関係を見つめ直し、その背景にある社会的要因や時代の文化を検証した。
会期中にはセミナーや講演会などを開催するほか、草木染め体験などのイベントも実施。さらに京都展では小学校の総合的学習の授業として、子どもたちのデザインによるファッションショーを行うなど、幅広い層に衣服と色彩の魅力を伝えた。

「COLORSファッションと色彩: VIKTOR&ROLF&KCI」展 (C)京都服飾文化研究財団 撮影/畠山直哉

「COLORSファッションと色彩: VIKTOR&ROLF&KCI」展
(C)京都服飾文化研究財団 撮影/畠山直哉

京都展で行われた小学生による ファッションショー

京都展で行われた小学生による ファッションショー

評価ポイント

世界的にも希少価値の高いコレクションを有し、その蓄積と研究のうえに展覧会を構成している。
現代的で国際的な視点からの企画であり、教育普及にも力を入れている。

財団プロフィール

財団所在地:京都府京都市
設立年:1978年
正味財産:23億5,310万円
職員数:16人
業種:財団
URL:https://www.kci.or.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]市民文化賞

株式会社信濃毎日新聞松本専売所

劇場「ピカデリーホール」による映像と舞台芸術活動への支援

活動内容

信濃毎日新聞松本専売所は、1999年、旧市街地で廃業した映画館ピカデリーを買い受け、劇場「ピカデリーホール」に改めて、その運営に乗り出した。社長の西堀恒司氏は、1987年に始まった「松本演劇フェスティバル」(現・まつもと演劇祭)の中心メンバーである。
施設の補修・改装は、地元演劇人や市民のボランティアの手で行われた。映画スクリーンはそのままに、もと1階の部分に舞台を設置、2・3階席をベンチシートに取り替えて240の客席を設えた。照明や音響などの機材は近隣の廃校や閉鎖した公民館から譲り受けるなどし、充実した小劇場空間に生まれ変わった。
以来、地元からは「自分たちの劇場」として愛され、演劇や映画、コンサートなどに使われるほか、ホール主催の演劇教室や映画会、コミュニテイシネマや「まつもと演劇祭」の拠点として大いに活用されている。また、利用者の使いやすさを最優先した運営も、このホールの魅力だ。公演の一週間前から稽古が可能で、連日深夜まで舞台づくりができる。備品使用料は原則無料、ホール使用料も相談に応じてくれる。演劇創造の拠点として、熱い期待が寄せられている。
劇場URL:http://age-geki.jp/(2018年1月より上土劇場に改称)

ピカデリーホール

ピカデリーホール

2004年 まつもと演劇祭

2004年 まつもと演劇祭

評価ポイント

「演劇の松本」を支える創造拠点として、地元企業が市民とともに運営している。
まつもと市民芸術館との連携による地域の文化振興に期待したい。

企業プロフィール

本社所在地:長野県松本市
設立年:1964年
資本金:1,000万円
従業員数:120人
業種:小売業
URL:http://www.matsusen.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]文化財保存賞

財団法人住友財団

国内外の文化財維持・修復事業助成

活動内容

住友財団は1991年、住友グループ20社の基金拠出により設立された多目的の助成財団である。基礎科学研究や環境研究などへの助成とともに、国内外の文化財維持・修復事業助成に取り組んでいる。
国内では、芸術的・学術的価値が高く、後世に継承すべき美術工芸品を対象に公募。全国の寺社や博物館からの申請がほとんどで、国の重要文化財や自治体の有形文化財に指定されながらも、修復費の自己負担が大きいために着手できずにいたという案件が多い。文化財としての重要性や修復の緊急度などから選考しており、欠損が著しかった貴重な文化財が各地で蘇り、一般に公開されている。
海外については、美術工芸品と遺跡の維持・修復およびその事前調査を対象としている。各国の東洋美術館にも呼びかけ、大英博物館などが所蔵する日本美術品について、日本での修復や現地に技術者を派遣しての修復作業を助成してきた。またアンコール遺跡やベトナム・ホイアンの町並みなど、これまでにアジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米の21ヶ国で実績を残してきた。
財団設立以来14年間の助成件数は、国内209件、海外43件、金額にして9億5,500万円余におよぶ。

宝誌和尚像 木造、平安時代、西住寺 [京都]

宝誌和尚像 木造、平安時代、西住寺 [京都]

アンコール遺跡 バンテアイ・クディ寺院

アンコール遺跡 バンテアイ・クディ寺院

評価ポイント

公的補助も充分ではなく民間助成も少ない分野に注目した、意義深い取り組みである。
海外の美術工芸品や文化遺産にも範囲を広げており、予算規模も大きい。

財団プロフィール

財団所在地:東京都港区
設立年:1991年
正味財産:199億7,125万円
従業員数:8人
業種:財団
URL:http://www.sumitomo.or.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]アート情報文化賞

大日本印刷株式会社

ウェブサイト「DNP Museum Information Japan アートスケープ」の運営

活動内容

ウェブサイト「アートスケープ」は、大日本印刷が1993年から始めた美術館メディア研究会を機にスタートした。日本におけるインターネットの黎明期から10年余にわたり、美術に特化した老舗のウェブサイトとして情報の拡充に努めてきた。
「アートスケープ」のコンテンツは4部門で構成される。(1)美術館の展覧会情報を中心に、全国の学芸員のレポートや美術ジャーナリストによる批評等を掲載する「展覧会情報」。(2)旬のアートスポットや美術館のIT関連情報を提供する「アートレポート」。(3)美術関連用語の解説やデジタルアーカイブ用語集をはじめ、全国1,300館を超える美術館データベースを網羅した「アートライブラリー」。(4)読者の投稿による展覧会情報や招待券などをプレゼントする「読者コーナー」。
月2回の情報更新とともに、約5,000人の読者にメールマガジンを配信。美術情報を多面的かつ集約的に紹介するサイトとして多くの人々に支持され、月間のアクセス数は100万を超える。
今後、ブロードバンド環境に即した情報提供の方法を模索するとともに、日本の総合的な美術情報サイトとして、海外からのアクセスへの対応を充実させていく方針だ。

「アートスケープ」

「アートスケープ」トップページ
http://www.dnp.co.jp/artscape/

評価ポイント

時代に先駆けてアート情報の専門サイトとして開設し、幅広い情報量を誇る。
月間100万アクセスがあるなど、日本のいまの美術状況の紹介に大きな役割を果たしている。

企業プロフィール

本社所在地:東京都新宿区
設立年:1876年
資本金:1,144億6,400万円
従業員数:9,013人
業種:印刷業
URL:https://www.dnp.co.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門] 地域文化賞

田苑酒造株式会社

「田苑酒蔵サロンコンサート」の実施

活動内容

鹿児島市内から北西に車で約50分、山間にのどかな風景が広がる樋脇町に田苑酒造はある。明治23年に創業した焼酎メーカーで、主力商品「田苑」の樽貯蔵 麦焼酎は、原酒の入った樫樽にクラシック音楽の振動を伝えて熟成させる。1991年にこのシステムを導入して以来、工場には24時間クラシック音楽が流れ るようになった。
「田苑酒蔵サロンコンサート」は、1992年にスタートした。工場に隣接する古い酒蔵(1776年建造)を会場に、春と秋の年2回、日曜日の午後にコンサート が催される。出演者は鹿児島出身の若手演奏家を中心に独自のネットワークで探し出し、企画している。
酒蔵の空間は350人も入れば満員だが、ステージと客席が一体となった和やかな雰囲気が醸し出される。前日から社員総出で蔵を片付け、椅子を並べて会場づ くりをする。当日も、会場整理から受付、司会まですべて社員で分担。コンサートは昼過ぎの開演だが、2時間前からお客さんは集まってくる。そこで希望者に は工場見学や焼酎の試飲を案内し、休憩時間にはお菓子やふかし芋を振る舞う。
すべてが手づくりのコンサートは、リピーター率8割を超える地域の恒例イベントとして定着している。

第26回コンサート フルートトリオ“わらく”

第26回コンサート フルートトリオ“わらく”

評価ポイント

自社がもつ施設を活かし、社員が一丸となって企画から運営までにあたっている。
地域の人々が心待ちにする催しとして定着し、音楽ファンにも支持されている。

企業プロフィール

本社所在地:鹿児島県薩摩川内市
設立年:1890年
資本金:2億4,400万円
従業員数:126人
業種:食料品
URL:https://www.denen-shuzo.co.jp/
(2005年3月現在)

[メセナ大賞部門]審査委員奨励賞

株式会社崎陽軒、ほか8団体*

「大倉山水曜コンサート」の継続的な運営支援

活動内容

「大倉山水曜コンサート」は、横浜市の指定有形文化財である大倉山記念館で、毎週水曜日の夜に開催される音楽会である。大倉山公園にあるギリシャ神殿風の瀟洒な建物は、1932年建設、1984年に市の施設として公開された。その3階にある80人定員の小さなホールで、「水コン」の愛称で親しまれるコンサートが催されている。
当初は横浜市の主催として始まったが、一年後にはすべての運営を市民ボランティアに委ねる。若手演奏家に発表の機会を提供し市民に廉価で良質な音楽を提供するという目的で継続。市はホールの無料提供と事務局支援を担い、1987年からは地元企業や商店街からの協賛を得ていくようになる。1993年には、運営基盤を強固なものにすべく理事会が発足。三代目理事長を務める崎陽軒の野並豊会長は協力支援者を束ね、堅実なサポート体制を整えている。
「水コン」は、ベテランを招く企画コンサートと、登録演奏家によるコンサートのふたつの柱からなる。プログラム内容も多彩で、クラシック音楽を中心に古楽や邦楽、ジャズや民族音楽までバラエティーに富んでいる。2005年5月に1,000回を迎えた「水コン」、これまでの出演アーティストは3,600人を超えている。

大倉山記念館

大倉山記念館

大倉山水曜コンサート 1000回記念

大倉山水曜コンサート 1000回記念

評価ポイント

市民、企業、行政が一体となった企画として地域に根ざし、長年継続している。

企業プロフィール[株式会社崎陽軒]

本社所在地:神奈川県横浜市
設立年:1908年
資本金:3億4,000万円
従業員数:600人
業種:食料品
URL:https://www.kiyoken.com/
(2005年3月現在)

* 他の支援団体
財団法人アサヒビール芸術文化財団、大倉山商店街振興組合、タカナシ乳業株式会社、パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社、財団法人はまぎん産業文化振興財団、富士食品工業株式会社、矢島邦茂法律事務所、株式会社有隣堂

[文化庁長官賞部門]文化庁長官賞

株式会社損害保険ジャパン

アートを活かした地域活動―損保ジャパン東郷青児美術館/人形劇「稲むらの火」

活動内容

損保ジャパンでは、1976年に東京本社ビルに「損保ジャパン東郷青児美術館」を、1989年に名古屋ビルに人形劇場「ひまわりホール」を開設。地域に開かれた文化施設として運営するとともに、社員が鑑賞する機会を設け、活動への理解と協力を得てきた。
1993年からは、社員の社会貢献活動を支援する「ちきゅうくらぶ」を組織。社員が各地で自主的に活動しており、メンバーの任意で給料から集めたファンドをボランティア活動費や寄付等に役立てている。
この「ちきゅうくらぶ」の発想とネットワークが、美術館やひまわりホールの活動に広がりを持たせている。美術館では、社内の手話講習会の経験を活かした「聴覚・視覚障害者との鑑賞会」を開催したり、地元の心身障害学級の作品展を1階ロビーで行っている。
人形劇活動では、毎秋ひまわりホールで開催される「パペットフェスティバル」の運営をサポート。また人形劇団と協力して、障害児施設での公演や神戸で被災した子どもたちに人形劇を届けている。
また静岡では、社員が地元の人形劇団と連携して、津波を扱った実話「稲むらの火」の人形劇プロジェクトを企画。県内で公演するほか2005年の国連防災会議で上演し、大きな反響を呼んだ。

損保ジャパン東郷青児美術館

損保ジャパン東郷青児美術館

人形劇「稲むらの火」

人形劇「稲むらの火」

評価ポイント

同社が従来推進してきた活動のノウハウや人脈が活かされている。
社員の主体的な地域への働きかけが、世界に大きなうねりを起こした。

企業プロフィール

本社所在地:東京都新宿区
設立年:1944年
資本金:700億円
従業員数:14,705人
業種:保険業
URL:https://www.sompo-japan.co.jp/
(2005年3月現在)

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