謹んで新年のお慶びを申し上げます。

平素より企業メセナ協議会の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

昨年はコロナ禍も3年目を迎え、経済活動との両立に主眼が置かれることとなりました。一方、2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界的に不安定な状況が続き、経済に多大な影響を与えました。

このような状況下においても、SDGs達成目標の2030年を控え、企業も気候変動、格差、少子高齢化などの社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。それに伴い、純粋な芸術文化への支援のみならず、教育、福祉などメセナ活動の領域も拡がり、芸術文化の力を活かした取り組みが増えており、まさに協議会の目指す芸術文化による社会創造が幅広く行われてきています。

2023年もこれらの動きを捉えながら、協議会として創造的で心豊かな社会の実現に向け多様なかたちで行われているメセナ活動に光をあて、さらに多くの企業が取り組む流れをつくっていきたいと考えております。そして、企業がそれぞれの企業理念に基づき自社のリソースを活用しながら、芸術文化を通じて社会課題に取り組み、その活動を進化・発展させ続けている姿を発信することに、今迄以上に注力します。

本年も芸術文化を通じて社会課題の解決や新しい価値の創造に取り組む会員企業・団体の皆さまとともに、心豊かで創造性にあふれた社会の実現に貢献してまいります。

本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますことを祈念いたしますとともに、倍旧のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2023年（令和5年）
公益社団法人企業メセナ協議会
理事長　尾﨑元規