新着コラム!「企業メセナ訪問記」日本毛織株式会社~ニッケ鎮守の杜で育む、作り手・使い手・伝え手の交流の場、「工房からの風」
メセナライターによる「メセナの現場」体験レポートをお届けする「企業メセナ訪問記」
今回は日本毛織株式会社(通称ニッケ)が主催する野外クラフト展「工房からの風 craft in action」をメセナライターの辻陽一郎さんが取材しました。
ニッケの工場跡地を利用して1988年にオープンした千葉県市川市のショッピングセンターニッケコルトンプラザ。その一角には、工場時代から残されるお社を中心に広がる自然豊かなニッケ鎮守の杜があります。そこで開催される工房からの風は2001年より始まり、2024年で22回目の開催となりました。2016年にはメセナアワードにおいてメセナ大賞を受賞しています。
「プロ、もしくは明確にプロを目指している作り手」、「趣味としての制作ではないこと」が出展者の条件となっていて、その選定からイベント運営に至るまでさまざまな創意工夫が施され、作り手と作り手の交流が作家を育てる仕組みや作り手と使い手による地域の交流が生まれる、ニッケならではのこだわりが光るクラフト展。徹底的に作家に寄り添いながらサポートする姿勢は、自然の恵みであるウール製品を取り扱うニッケのものづくり精神が支えています。
当初からイベントのコーディネートをしてきた、ニッケコルトンプラザニッケ鎮守の杜プロジェクトのディレクター稲垣早苗さんからは「工房でやっていることをナチュラルに見てもらう」工房からの風の魅力を余すところなくお話いただきました。一過性ではなく蓄積して育まれていくことを目指すこの素敵なクラフト展を「普遍的なもの。今のまま続けていく」と、執行役員で人とみらい開発事業本部 SC事業部長の清水泉さんは語られています。このコラム読むとなぜか行ってみたくなる不思議な魅力あふれるニッケの企業メセナ訪問記!ぜひお読みください。